怒り、嘆き、寂しがり。
私がいつも使っている茶碗が割れた。
…縁起が悪い?
ちがうちがう、これは偶然じゃない。
私が茶碗を床に打ち付けるように投げたからなんだ。
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人間が持つ感情には、たくさんの種類があると思う。
喜怒哀楽という言葉があるけど、その間にあるような微妙な感情もカウントしたら、無限に近いくらいあるんじゃないの。
嬉しい、悲しい、寂しい、楽しい。
そしてふと思った。
「怒り」って感情なのかな?
怒りは、感情というより、反応じゃないか?
怒りが感情なんじゃなくて、怒りの、その裏にあるのが本当に感じていることなんじゃないか。
怒っているその奥深くでは、
寂しい、悲しくなるからしないで。
私を傷つけないで。
ぞんざいに扱わないで。
自分ができないやつだと認めたくない。
あの人が羨ましい。
私は本当はあんな風に振る舞いたいけど私にはできない。
不安だ。怖い。
こんなふうに思ってたり…。
怒りって、それ自体が本当に思うところというわけではなくて、自分を守るための心の反応な気がする。
怒らないと自分が傷ついてしまうから、怒って、相手や出来事を悪く思うことで、自分の心を守ろうとする。
だから、怒りの根本的な原因は、私の中にある。
怒る出来事の原因や責任があるという意味ではなく、怒りは自分のなにかに反応して沸いてきたものだということ。
あなたが最近怒りを感じた出来事はなんだろうか。
怒りの奥に、
あなたがあなたを守ろうと、
あなたに隠しておきたかった気持ち。