都には雪が降らない。 はいた息が白くならないことが信じられず、私は「はーはーっ」と繰り返し空気に問いかけた。 いつからが冬かわからなくて、 どうやら私は秋に取り残されてしまったみたいだ。 行きどころのなくなった感情をぶら下げ、東京の冬を歩いた…
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